【事例紹介】BOPS協議会様 新規ウェブサイト制作プロジェクト

2023年7月1日に設立されたBOPS協議会様の新規ウェブサイトの制作をお任せいただきました。

クライアント名BOPS協議会様
サイト分類業界団体の公式ウェブサイト
URLhttps://bops.gr.jp/

本プロジェクトでは、新規ロゴ制作も弊社で承っております。この記事では、新規サイト制作の背景や制作の過程を、担当ディレクターであるムライがご紹介いたします。サイト制作の発注先を探している方や、弊社の実績を知りたい方の参考になれば幸いです。

サイトリニューアルの背景

BOPS協議会様は、2023年7月1日に設立されました。

本協議会は、2022年4月1日に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」に基づき、二軸延伸ポリスチレンシート(Biaxially oriented polystyrene sheet。以下「BOPS」という。)の再資源化に取り組むことにより、循環社会、低炭素社会、持続可能な社会の実現を目指すとともに、BOPS業界の発展に寄与することを目的とする団体です。会員各社が力を合わせて環境課題に取り組んでまいります。

BOPS協議会設立のお知らせ

本プロジェクトを始めるまで、BOPSという製品について、我々は全く知りませんでした。BOPS協議会様とお会いすることで、プラスチック容器には多くの種別があることを知ります。

実は、BOPSはプラスチック製品業界で働く方だけでなく、一般の方にも身近な製品です。スーパーやコンビニで目にするお弁当やお惣菜の透明容器には、BOPSを加工して成型された製品が多くあります。(※透明容器すべてがBOPS製品というわけではありません)

BOPS以外の透明なプラスチック食品容器用素材として広く知られているのが、PET(代表例:ペットボトル)やPP(100円ショップなどでも販売されている)です。これらと比べるとBOPSは一般的な知名度は低いのが実情です。しかしながら、「透明性が良い」「食品安全性に優れる」「燃焼しても有毒ガスが出ない」といった優れた特徴を有しています。

そんなBOPSの認知向上、情報発信を目的に新規ウェブサイト制作のプロジェクトが立ち上がりました。

ロゴの制作

著作者:rawpixel.com/出典:Freepik

ウェブサイトの制作に先立ち、広報活動を行うためにロゴが必要でした。ロゴは多くの企業やサービスを利用していることから、一般的にも馴染みの深いものですが、新たなロゴ制作は容易ではありません。デザイナーを交え、まずはクライアントからの入念なヒアリングが必要です。

ヒアリングの実施とデザイン初案の制作

ヒアリングを進めるにあたって、事前にヒアリングシートへの記入をクライアントに依頼します。最初から口頭で詳しいお話をうかがうよりも、事前に準備していただいたほうが、その後のコミュニケーションがスムーズに進むからです。ヒアリングシート記入の段階で、うまく言語化できない部分や不明点は、直接の打ち合わせで詳しくうかがっていきます。

以下は今回の本プロジェクトにおけるヒアリング内容の一部です。

  • ロゴの形態について
  • モチーフとなるもの
  • デザインのイメージの言語化
  • テーマカラー
  • ロゴの利用場面について

加えて、「類似する団体がどのようなロゴを利用しているか?」といった調査も行います。充分に情報を集め、整理が済んだらデザイン初案を作っていきます。デザイン初案はひとつだけなく、いくつか用意し、実際にクライアントに見ていただきます。初案の段階では、どれかを選ぶというよりは、方向性やヒアリング段階で出なかった要望を確認することが重要です。この際、ロゴの画像だけでは具体的な利用場面までは想像しにくいため、名刺などのサンプル画像も用意します。

BOPS協議会様のプロジェクトにおいては、デザイン初案のひとつに良い評価をいただき、この案をベースに進めることになりました。

ロゴデザインマニュアルの制作

デザインの方向性が決まった後は、ロゴの詳細を定めていきます。本プロジェクトにおいてはロゴの設計を明文化したロゴデザインマニュアルも制作しました。

ロゴは組織やサービスの象徴であり、核となるビジュアルイメージです。いくら関係者といえど自由に改変して利用するのは好ましくありません。正しい運用をしていただくためには、ルールを定める必要があります。

具体的には以下のような内容を定義しました。

  • 最小利用サイズ
  • 印刷も考慮したカラーの詳細ルール
  • 他の要素との間に必要な余白のルール

このように、ウェブサイトで表示するだけでなく、さまざまな場面を考慮してロゴのデザインを決めていきます。

本プロジェクトにおいては、ロゴ制作に関する成果物の納品後にウェブサイト制作を進めていきました。

ドメイン・サーバーの契約

本プロジェクトでは、サーバーの選定やドメインの新規契約が必要でした。一般的には、レンタルサーバーとドメインをセットで取得すれば問題ありません。しかしながら、特定のドメインにおいては利用するための特別な申請が必要です。

ドメイン制約
.jp登録者が日本国内に住所や連絡先を持つ
.co.jp・日本国内で登記を受けている法人
・1組織につき1ドメイン
.or.jp・財団法人、医療法人、農業協同組合など
・1組織につき1ドメイン
.go.jp日本の政府機関や各省庁所管の研究所、特殊法人、独立行政法人
.gr.jp・個人や法人により構成される任意団体
・1組織につき1ドメイン
代表的なドメインの制約の例

本プロジェクトではクライアントにご協力いただき、契約を進めました。

ウェブサイトの制作

ドメインやサーバーの準備ができたらいよいよウェブサイト制作です。ウェブサイト制作は、企画段階における情報の整理が非常に重要です。「どのようなページが必要か」「デザインはどんな方向性がいいか」など、さまざまなことを明確にし、ドキュメントを作っていきます。

ここで最も重要なのは、「最初にウェブサイトの目的を明らかにすること」です。多くのウェブサイト制作プロジェクトにおいて、最初にお話をいただく段階では、「ウェブサイトの目的」が関係者の間で異なっています。

ある人は「お問い合わせを増やしたい」、
ある人は「採用を増やしたい」、
ある人は「古くなったから新しいデザインにしたい」、
といったように、意見がまとまっていないのです。

関係者間の認識が合っていないプロジェクトはうまく行きません。何度も作り直したり、意見がまとまらなかったりするうちに、スケジュールは遅れます。こうした事態を防ぐためにも、内容やデザインについて話す前に、「そもそもなんのためのウェブサイト制作か?」という点について話す必要があるのです。

ウェブサイトの目的はその他の要件(ターゲット、ウェブサイトの構成、デザインなど)を定める際に軸となります。

BOPS協議会様の場合は、先述の通り、『BOPSの認知向上、情報発信』を目的としたウェブサイト制作を進めていきました。ロゴの制作の際に、定めたイメージをウェブサイトのデザインに落とし込むことで、スムーズにウェブサイト制作を進めていくことができました。

ウェブサイト制作の流れについては以下の記事で紹介しています。ウェブサイトの新規制作やリニューアルを検討している方は、ぜひご一読ください。

おわりに

本プロジェクトは、業界団体の新規ウェブサイト制作ということで、複数の企業の方々のご意向を反映させる必要がある難しいプロジェクトでした。しかしながら、我々の予想以上にスムーズに進められることができました。これにはBOPS協議会のプロジェクト担当者様が、スピーディーに関係者間の認識合わせにご尽力いただいた賜物です。制作会社の我々としても非常に助かり、大変感謝しております。

ウェブサイト制作においてはクライアントの協力が不可欠です。BOPSについて詳しくなかった我々の提案に、素早く丁寧に対応いただいたことで、スケジュールの遅延なく、より良いウェブサイトを作り上げることができました。

今後もBOPS協議会様の発展をお祈りしつつ、ウェブのお困りごとが生じた際には頼っていただけるように精進いたします。この度は弊社ウェブサイト制作をご依頼いただきありがとうございました。

最後になりますが、弊社ではウェブに関するお困りごとをお気軽にご相談いただけるように、無料ウェブサイト診断を提供しております。ご相談だけでも対応いたしますので、ウェブサイトの制作・管理・運用でお困りの方は以下のお問い合わせボタンをご利用ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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執筆者プロフィール

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ムライ

e-Lab Web Directer / イーラボ! Project Leader
IT業界未経験ながら入社半年ほどで、新規事業の立ち上げメンバーに抜擢される。
ライター経験もあることから、イーラボ!では編集長を担当。
休日は格闘技観戦と麻雀。