社内外の関係者を紹介してもらうリファラル採用制度は、多くの企業に実施されています。ミスマッチを減らし、入社後の定着率を高め、採用コストを下げる、など、リファラル採用のメリットは多いです。採用活動に力を入れている会社ほど、上手に取り入れたいですね。
そんなリファラル採用において、採用サイトはどのように活用できるでしょうか?
この記事ではリファラル採用活動における採用サイトの役割について考察し、解説しています。採用担当の方のお役に立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
リファラル採用の課題
まずはリファラル採用の課題を整理したいと思います。冒頭に述べたように、リファラル採用制度には多くのメリットがあります。その運用が難しいとも言われます。よく挙げられるのは以下のような課題です。
- 導入に失敗する
- 運用に失敗する
- 制度が形骸化する
- 目的、目標が明確でない
- 経営陣、上位役職者の協力が得られない
- 短期間での成果が求められる
- 自社の社員の特性に合わせた巻き込み方を考えられていない
- 社員に定期的に周知するコンテンツがわからない
- 社員のリアクションが定量的にわからず、PDCAが回せない
このように、リファラル採用をうまく取り入れるには、制度設計から、進捗管理、社内のコミュニケーションなど、さまざまな課題を解決していかねばなりません。
リファラル採用は、経営者から社員ひとりひとりまで制度を理解し、会社全体で取り組む制度です。しかし、定常業務に加えてリファラル採用のために時間を割くのは誰にとっても大変です。
そこで活用したいのが、採用サイトです。
リファラル採用における採用サイトの5つの役割
リファラル採用を進める上で、採用サイトには以下のようなメリットがあります。
- 客観的な視点から会社の魅力を伝えられる
- 実際にリファラル採用で採用された人材の情報を発信できる
- 採用や選考に関する情報に社員がアクセスできる
- ビジョンやミッションなど、会社が掲げているビジョンを明示できる
- 紹介者が自分とは違うポジションの情報も発信できる
ひとつひとつ解説していきます。
客観的な視点から会社の魅力を伝えられる
採用サイトは自社の魅力を客観的に伝える役割があります。
リファラル採用では、紹介者(自社の社員)によって、会社の魅力がダイレクトに候補者へと伝わる点が大きなメリットです。そのまま応募や内定に至ってももちろん良いですが、自社の採用サイトでも自社の魅力を伝えられれば、よりマッチング精度の高い採用成果に繋がります。
自分の言葉で説明するのが苦手な社員でも、自社のサイトを見せながらであれば紹介がしやすくなるでしょう。社員ひとりひとりの主観的な情報に、採用サイトの客観的な情報が組み合わさることで、より一層自社を魅力的にアピールできます。
実際にリファラル採用で採用された人材の情報を発信できる
採用サイトでリファラル採用された社員を紹介するのも良い手です。実際に入社に至った人材だからこそ語れる内容を、インタビュー記事として掲載すると良いでしょう。
活用例としてみずほフィナンシャルグループのリファラル採用ページを紹介いたします。
https://www.mizuho-fg.co.jp/saiyou/career_recruit/referral/index.html
コンテンツを自在に編集できるのは採用サイトの最大の強みです。より求職者に近い目線でのコンテンツ発信は他社との差別化になります。リファラル採用を促進している企業ではぜひ取り入れたい施策ですね。
採用や選考に関する情報に社員がアクセスできる
採用サイトでは、リファラル採用制度について紹介しましょう。求職者はもちろん、自社の社員にとってもメリットになります。
リファラル採用制度を導入し、社員に説明したとしても、すべての社員が制度をしっかり把握するのは難しいでしょう。しかし、求職者にとって、正確な情報が重要です。
採用サイトにリファラル採用制度の仕組みや、通常の採用フローとの違いが掲載されていれば、求職者の不安は軽減されます。
また、社員にとっても、自社のサイトを見れば制度内容を確かめられれば、リファラル採用に協力しやすくなります。リファラル採用に協力してくれる社員を増やすためにも、採用や選考の情報はアクセスしやすいと良いでしょう。
ビジョンやミッションなど、会社が掲げているメッセージを明示できる
採用サイトはビジョンやミッションといった、会社が掲げている重要なメッセージを正確に伝えられます。
理想を言えば、企業理念やビジョン・ミッション・バリューといったものは社員ひとりひとりまで浸透しているべきものですが、現実はそうもいきません。特に入社したての社員が、友人や知人に自社を紹介するときにこうした価値観を正確に伝えるのは、難しいでしょう。
しかし、ビジョンやミッションなどが、採用サイトに明示されていれば、こうした心配は必要ありません。
「仲の良い人の勤め先が良さそうだ」と興味を持った候補者に採用サイトを案内し、ビジョンやミッションにも共感してもらえたら、リファラル採用が進めやすくなりますよね。
ビジョンやミッションは、会社独自の大切な価値観を表したものです。だからこそ、正確かつ、明確に伝える必要があります。採用サイトこそが絶好の場と言えるでしょう。
紹介者が自分とは違うポジションの情報も発信できる
最後にもう一点、紹介者が自分とは違うポジションの情報が発信できるというメリットがあります。
紹介者と候補者が必ずしも一緒に働くとは限りません。営業職が開発スタッフを紹介したり、現場作業者が事務職を紹介する機会もあるでしょう。
このような場合、紹介者が業務内容の説明や、職場の雰囲気をうまく伝えられるとは限りません。そういった場合に役立つのが採用サイトです。
ポジションごとの1日の流れや業務のやりがい、苦労した点などが採用サイトに掲載されていれば、「もっと詳しい話を聞いてみたい」と興味を持ってもらえるかもしれません。
まとめ
この記事ではリファラル採用における採用サイトの役割を紹介しました。
採用サイトは紹介する社員にとっても紹介される求職者にとっても、有益な情報源となります。採用サイトを充実させれば、社員は紹介しやすく、求職者は安心して選考へ進めるでしょう。
この機会に、これからリファラル採用を導入しようとしている企業様はもちろん、リファラル採用に課題を感じている企業様も、採用サイトの活かしたリファラル採用制度を考えてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。