ウェブサイト制作を制作会社に依頼した際に、画像や原稿の用意をお願いされるときがあります。
ウェブサイトに使う画像や原稿はウェブ制作会社が用意するものじゃないの?と思われる方もおられると思いますが、これは契約時の取り決めによって決まります。今回は画像ファイルを自社で用意する場合に、どのように引き渡すとスムーズになるかちょっとしたコツを紹介します。
目次
リネームとは何か?
リネームとは読んで字のごとくファイルやフォルダなどの名前を変更することを指します。
なぜリネームが必要なの?
ウェブ制作会社とのコミュニケーションがスムーズになる
ウェブサイトには様々な画像ファイルが使われます。
背景に使用する画像やバナー画像、投稿記事など用途は様々になります。
当然のことながらページ数の多いウェブサイトになれば管理する画像ファイルの量も膨大になります。
クライアントから画像ファイルがリネームされた状態で引き渡されるとその画像ファイルが何を表しているか判断しやすくなります。
例として、とある画像ファイルがあるとします。画像ファイルをリネームせずにそのままの保存した場合は自動的に振り分けられた「IMG_0529」などのファイル名になります。
このファイル名を例えば「mountain-scenery.jpg」などにリネームすると山の風景の画像ファイルであると判断しやすくなります。
画像ファイルの中身を何度も確認する工数は馬鹿になりません。このあたりの配慮があると制作する側にも大変喜ばれます。
運用保守の際にも管理が楽になる
ウェブサイトが完成したあとの運用保守フェーズでもリネームした画像ファイルがあると管理が楽になります。
一例としては以下のような効果があります。
①画像を差し替える際にもどのようなテイストの画像が配置されているのかファイル名で判断できる。
②仮に運用担当者が交代しても画像ファイルの内容が一目で理解できる。
③すでにアップロードされている画像ファイルの命名規則をもとに新たな画像ファイルをアップする際の参考になる。
特に自社のウェブサイト運用担当者になると画像ファイルの名前が整っているだけでもかなりのありがたみを実感します。
SEO対策の一環として
たとえばウェブサイトでブログなどの投稿コンテンツを運用している場合は、Google検索に認識させる際にリネームは重要です。
Googleのアルゴリズムとしては画像ファイル名とaltテキストで画像の内容を判断します。
そのため画像の名前が無意味な記号の羅列になるとGoogle検索に表示されにくくなってしまいます。
サーバーで文字化けして操作できなくなる可能性がある
サーバーにファイルをアップロードしたりダウンロードをする際に使用するFTPソフトというものがあるのですが、画像ファイルの名前が日本語で設定されていた場合、文字化けが起こりファイルの移動や削除、リネームができない事態に陥ってしまう場合があります。これはFTPソフト側で文字コードを変換するときに起こるのですが、日本語のファイル名だと適切に変換されなくなってしまいます。そうなるとFTPソフトで正しい文字と認識できずにエラーとなり、ファイルの操作ができなくなりますので英語でのリネームを心がけてください。
さいごに
ここまでリネームの重要性をお話いたしましたが、実はリネームやファイルの命名規則に厳密な決まりはありません。
なので、自社やウェブ制作会社とのなかで一定のルールを定めておく必要があります。
ルールを定める際は以下のポイントに気を付けて定めてみましょう。
・短くわかりやすいファイル名にする
・記号や整理番号ではなく、画像の内容がわかるネーミングにする
・日本語やローマ字ではなく英語で表記する
前述しましたが、日本語でファイル名を定めた場合サーバーでの文字化けのほかにWordPressなどでは記号に変換されてしまう可能性があるためやはり英語表記がおすすめです。
最後に、これはお願いになってしまいますが他にも画像サイズなど気を配る箇所は沢山ありますのでこの記事を読んで制作会社へのご配慮をいただければ嬉しく思います。
他にもこんなことが知りたいなどありましたらぜひお問い合わせしてみてください。