採用サイト改善に役立つSEOの基礎知識

「SEO」という言葉を一度は耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。「ウェブサイトを活用する上で重要」というイメージはしますが、具体的なメリットや進め方まではわからない、という方が少なくありません。

実は、ひとくちにSEO対策といっても、キーワードの選び方やタグの使い方など、その内容は様々です。これらの知識を網羅的に身に着けるのは簡単ではありません。ですが、難しいからといって、わからないままにしておくには惜しい知識です!

そこで、この記事ではSEO入門として、初めてSEOを知る上で知っておきたい基礎知識を解説します。

採用戦略を見直している企業や、これらかWeb採用を強化したいと考えている企業の担当者様にとってお役に立つ内容です!ぜひ最後までご覧ください!

そもそもSEOとは?

SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略称です。

簡単に言うと、「検索結果に自社のコンテンツが表示されやすくするための様々な施策」を指します。よく知られているSEOとして、「特定のキーワードへの最適化」があります。他にもhtmlタグの設定や、より詳しい情報を検索結果に表示するリッチリザルトへの対応などがあり、ウェブサイトの運用の助けになるものばかりです!

好奇心の強い方は、より詳細な検索エンジンの仕組みに興味を持たれるかもしれませんが、残念なことに、検索結果の仕組み(アルゴリズム)の詳細は開示されていません。このため、SEOはGoogleが公開している公式ドキュメントなどを頼りに進めていきます。

公式ドキュメントを理解するには、ウェブサイトに関する知識が不可欠です。また、ウェブの技術の変化は激しく、最新の情報を常に取り入れていく必要があります。こういった点から適切なSEOには高い専門性と継続的な対応が必要不可欠です。

できれば専門家の力を借りたいところですが、初歩的な部分はそれほど身構える必要はありません。すべてを深く理解していなくてもSEOを進められます。まずは、理解しやすいところから始めてみましょう!

SEOの最初の一歩

SEOは「検索結果の順位を上げるための手法」だとよく誤解されますが、検索順位は必ずしも一番の目的ではありません。本質的にはウェブサイトの目的達成や、ターゲットに良いユーザー体験を提供することが重要です。

  • 企業イメージ高めたいコーポレートサイト
  • 客単価を上げたいECサイト
  • 限られた期間内により多くの人に訪問してもらいたいキャンペーンサイト

ウェブサイトの目的や形態によって、施策の優先度は変わります。逆説的に言うと、達成するべき指標を定めなければ、適切なSEOが実施されているのか否か、評価しようがないのです。

このためSEOは、自社の従業員で取り組むにしろ、専門業者に依頼するにしろ、ウェブサイトの管理者がウェブサイトの目的を明確にしておかねばなりません。

まずは、自社のウェブサイトの目的がなんなのか、ターゲット(ペルソナ)はどんな人物なのかを改めて書き出してみると良いでしょう。会社の仲間と意見交換してみるのも良いですね。単純なことですが、「自分たちのウェブサイトをよく知る」ことがSEOの最初の一歩です!

採用サイトにおけるSEOの重要性

ここからはより具体的なSEOの基礎知識をご紹介します!SEOはどのような形態のウェブサイトにおいても重要ですが、この記事では、採用サイト(採用ページ)に焦点を絞って解説を進めていきます。

まずは、採用サイトにおけるSEOのメリットを知っておきましょう。
採用ページのSEOには以下のような効果が期待できます。

  1. 応募者数の増加
  2. 企業の魅力が伝わる
  3. 競合他社との差別化

それぞれ簡潔に解説します!

応募者数の増加

SEOが効果を発揮すれば、自社の採用サイトが検索結果の上位に表示される機会が増えます。より多くの求職者が企業を知るきっかけとなります。とても基本的なことですが、応募者数の増加を期待できる重要な要素です。

ご存知の方も多いと思いますが、検索結果で上位に表示されるのは簡単ではありません。このため、単純に順位を上げることだけを目標にすると、目標達成は困難です。ですが、検索順位を上げる以外にも、自社の採用サイトが上位に表示される方法があります。

少し専門的な話になりますが、自社サイトを構造化データに対応させれば、検索結果画面に自社に関する情報をより多く掲載できる機会があります。このような方法でも求職者の目にとまる可能性が上がるため、応募者の増加を期待できるわけです。

企業の魅力が伝わる

採用サイトには、企業の魅力や採用ポリシー、福利厚生、社風などの情報を掲載することが一般的です。これらの情報を詳細に記載することで、自社の魅力が求職者により伝わります。

サイトが複数のページで構成されている場合、必ずしもトップページに流入するとは限りません。例えば、採用イベントや会社説明会に関する情報をブログ形式で発信する場合、そういったページが自社のことを知ってもらうきっかけになることは大いに考えられます。

他にも、採用ページには企業の歴史や沿革、事業内容、社会的な取り組みなどの情報を含めることで、企業の信頼性が高まります。

SEOを意識してページごとのコンテンツや導線を設計していくことで、より多くの求職者に自社の魅力が伝わるでしょう!

競合他社との差別化

採用に必要な人材を求める企業にとって、競合他社との差別化は欠かせません。ロールモデルとなる社員の紹介や、ユニークな社内制度の紹介は、ぜひとも発信したい情報です!SEOをしっかりと意識して、原稿を考えると良いでしょう!

以上のように、採用サイトにおけるSEOは、求職者数の増加や競合企業との差別化につながります。合わせて自社の魅力を的確に伝えいくことで、より多くの優秀な人材との出会いが期待できるでしょう!

基本的なSEO施策

最後に基本的なSEOの例を以下に挙げます。簡単に取り組めるものから専門的な知識が必要なものもありますが、まずは自社の採用サイトではどのように実施されているのか、確かめてみましょう!

キーワードの選定

採用サイトで使うキーワードを選定し、そのキーワードをページのタイトルや見出し、文章内で適度に記載しましょう。検索エンジンがキーワードとの関連性を判断し、上位表示されやすくなります。

検索エンジンで多く検索されるキーワード(ビッグワード)で検索結果上位を狙うのは現実的ではないため、複数のキーワードを組み合わせてSEOとするのが一般的です!

メタ情報の最適化

採用ページのメタ情報(タイトルタグやディスクリプションタグといったhtmlのタグ)を適切に記述することで、検索エンジンがページ内容を正しく理解し、表示を最適化できます。

検索結果画面に表示されるウェブサイトの説明やページのタイトルを編集したい場合は、このメタ情報を編集する必要があります。人間だけでなく、検索ロボット向けに情報を適切に記述する必要があるため、編集するにはブラウザやインターネットに関する専門的な知識が必要です。

内部リンクの張り方

採用サイト内のリンクを適切に設置することで、検索エンジンからの評価を上げられます。

複数のページで構成されている採用サイトでは、訪れた方が情報を得やすいように、ユーザー心理を考慮して内部リンクを整理していく必要があります。

タグの適切な使い方

ページごとの見出しタグ(H1、H2、H3など)を適切に使うことは重要です。文章の構造を明確にしておかなければ、検索エンジンが採用ページの内容を正しく理解できないからです。

ウェブサイトは人間にとっての読みやすさはもちろん重要ですが、サイトを評価しているプログラムにも正しく情報を伝える必要があるのです。

モバイルフレンドリーなデザインの採用

昨今では、スマートフォンやタブレットからも見やすく、使いやすいデザインになっていることが、検索エンジンにとっても重要な評価ポイントです!

サイトにもよりますが、近年ではパソコンで閲覧するユーザーよりも、スマホで閲覧するユーザーが多くなっている傾向があります。

特に新卒採用を強化したい企業にとっては、モバイルフレンドリーな情報発信は非常に重要です!パソコンでの閲覧には支障がないウェブサイトでも、スマホで閲覧したらデザインが崩れていたり、ボタンが機能しない、といったことは珍しくありません。

自社にマッチした人材が採用サイトに訪れても、サイトがきちんと表示されないのでは、貴重な出会いを逃すことになります。パソコンで仕事をする機会が多い、採用担当者にとっては見落としがちな点でもあるので、この機会に自社のサイトのスマホでの表示を確かめてください!

まとめ

この記事ではSEOの基礎知識を解説しました。SEOは奥が深いですが、できることから少しずつでも取り組んでいくことで、採用活動の成果にもつながってくるはずです!まずは自社サイトを見直してみるところから始めてみてください!

この記事が少しでも参考になりましたら、幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!

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執筆者プロフィール

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ムライ

e-Lab Web Directer / イーラボ! Project Leader
IT業界未経験ながら入社半年ほどで、新規事業の立ち上げメンバーに抜擢される。
ライター経験もあることから、イーラボ!では編集長を担当。
休日は格闘技観戦と麻雀。