この記事でご紹介したい内容は、ウェブサイトをリニューアルしたいと思ったときに、必ず行き当たる「サイト構造をどう改善しようか?」という問題です。筆者自身もサイトリニューアルを手掛ける際に必ず行き当たる問題です。そんなときに活路を開いてくれるのが、サイトマップの存在です。今回はサイトマップを作成することで見えてくるウェブサイト構造の問題点について解説します。
目次
そもそもサイトマップとは
そもそもサイトマップとは、ウェブサイトの全ページを階層ごとに一覧で示したものになります。
ページの階層構造やリンク構造を表すツリー図や、Excel形式の図などもあります。
ウェブサイト全体の構造や内容、ページの関係性を視覚的に把握しやすくする地図みたいなものです。
サイトマップイメージ図
サイトマップを作ると見えてくる問題点とは?
筆者も勿論ウェブサイトリニューアルを手掛ける際には実際にサイトマップを作成します。
まずは既存のウェブサイトがどのような階層構造になっているのかを把握するのが主な目的になります。
そんなサイトマップを作成している途中で見えてくるウェブサイトの問題点があるのです。
深すぎるページ階層
前述したようにサイトマップを作成すると、ウェブサイトの階層構造が可視化されていきます。
筆者は基本的にExcelでサイトマップを起こすのですが、作成している中で「え?まだ下の階層があるの?え?こんな情報量を掲載するだけでさらに下の階層までいく必要ある?」
と思うことがままあります。階層が深くなればなるほど訪れたユーザーがクリックしてページを深く読み進める必要があります。あくまで主観ではありますが3クリック以上しても目的のページにたどり着けなければ、もういいやと離脱したくなってしまいます。そして何よりサイトマップを作るのが非常に面倒です。
複雑すぎるページ構造
2つ目の問題はこちら。サイトマップを作成するとページごとの繋がりが可視化されます。
「TOPページから会社概要のページに飛んで、そこから会社情報とIRページとアクセスマップと…etc」と、どのルートを通ってどこにたどり着くのかがわかります。
しかしながら、サイトマップを作成しているときに「あれ?ここのつながりはサイトマップでどう表現するんだ??」と作成の手が止まる瞬間があります。
表現の仕方がわからない。つまり手の止まった箇所はサイトに訪れたユーザーを迷路に導く魔窟への入り口というわけです。こうやって改善箇所が見つかっていきます。
複雑すぎるページ構造は検索エンジンのクローラーも巡回しにくく解析が難しいページとなってしまいます。
気づいたら切れてる内部リンク
次の問題がこちら。サイトマップを作成することで、ウェブサイト内のリンクを一覧で見られます。
しかし、無計画なウェブサイトの増改築や、必要無くなったからページを落としたなどサイト運用していくなかで生じた歪みがリンク切れを起こしていたり、
外部リンクしているサイトが消滅していたのに気づかずそのまま放置されていたということもあります。
サイトマップを作成することでそういった保守の手が行き届いていない部分の棚卸しができます。
さいごに
いかがだったでしょうか。ご紹介したような問題点はサイトマップを作ってみると非常に顕著にでてきます。ウェブ制作会社にリニューアルをお願いする前など、まず自分自身で自社のサイトを見つめなおしてみてはいかがでしょうか?サイト構造の問題点を自分自身で把握しておくことによりスムーズに依頼することが可能になりますよ。