【ビジョン採用®】中小企業の採用戦略を変える!自社の魅力を伝える採用手法

ビジョン採用®は、企業のビジョンに共感する人材を募ることで、採用ミスマッチを防ぐ採用手法です。従来の考えと異なり、ビジョン採用®は自社独自の価値観を前面に出し、これに共感してくれる人材との出会いを最大の目的としています。入社後も長期的に活躍してくれる人材を集めたい企業や、離職率を改善したい企業に最適な新しい採用の考え方です。

この記事では、このビジョン採用®の効果と導入方法についてお伝えします。
人材不足や採用でお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

ビジョン採用®とは

ビジョン採用®とは、ミスマッチを防ぐ価値観共感型の採用手法です。会社の目的をわかりやすく示すことで、採用希望者に将来像をイメージしてもらい、長期的に一緒に働く仲間を集めます。

ビジョン採用®では条件や待遇なども重要ですが、自社独自のビジョンを唯一無二の魅力と感じ取ってもらうことが大切です。ビジョンはどんな企業でも他社と差別化が可能な強い力を持っています。ビジョンを磨き、最大限に活かすことで、中小企業でも採用を通じたブランディングを実践できます。

人材の流動性が高まり、採用がますます難しくなっている中小企業の採用現場でこそ、ビジョン採用®が効果を発揮します。

ビジョン採用®について理解を深めるに、まずは雇用形態の分類について知っていただくとわかりやすいと思います。以下、メンバーシップ型雇用とジョブ型雇用について紹介します。

メンバーシップ型雇用の特徴

メンバーシップ型雇用は、企業単位で人材を募り、集まった人材をさまざまな部署やポジションに割り振っていく雇用形態です。日本の採用においては広く受け入れられている雇用の仕組みです。

メンバーシップ型雇用の背景にあるのは、「終身雇用」や「長期間の社員教育」という考えです。時間をかけて会社への帰属意識を高めていくことで組織の発展が期待されています。こうした特徴から、勤続年数が長いほど恩恵が受けられる企業が多いです。

給与面だけでなく、企業の知名度や事業の将来性、福利厚生の充実なども重要な要素です。自社の社風に合う人材をターゲットとし、会社自体の価値を他社よりもよく見えるように情報発信していく必要があります。

メンバーシップ型雇用は広く受け入れられている一方で、その欠点もたびたび指摘されています。

例えば、メンバーシップ型雇用の場合は配属先の決定権は企業が持っています。応募者の希望が、必ずしも通るとは限りません。このため、「特定の業務に携わりたい」と明確なキャリアプランを持つ人材には、マッチしにくい採用と言えます。

もし、仮に採用できたとしても、短期間での退職や、入社後の労働意欲の低下といったリスクを抱えています。

ジョブ型雇用の特徴

ジョブ型雇用は、特定の職種に応じた雇用形態です。募集の段階から業務内容や責任範囲を明確にするため、採用希望者は入社前からどのような業務が発生するのか把握できます。海外では一般的な採用の考え方であることが知られています。

日本の場合、高い専門性を求められる部署や、中途採用の場面で相性が良く、ジョブ型雇用では即戦力が求められます。

一方、ジョブ型雇用は、中小・零細企業には取り入れることが難しい採用手法です。中小企業では、さまざまな業務に横断的に携わる人材を確保しないと、現場が回らなくなってしまうからです。ジョブ型雇用を取り入れるには、社内の業務が充分に仕組み化されている必要があります。評価制度や報酬制度もジョブ型雇用に合わせて設計していく必要があります。

以上のように、メンバーシップ型雇用とジョブ型雇用にはそれぞれ長所や短所があります。ただ、共通して言えるのは現代の日本においては、どちらの雇用形態も従来の考えのままではうまくいかなくなってきています。

雇用形態としては、いずれかの形態をとるとしても、採用戦略には新しい観点が必要です。

そこで近年注目されているのが、価値観共感型の採用です。

ビジョン採用®(価値観共感型の採用)

価値観共感型の採用は、会社の価値観に共感する人材を募る採用の考えです。仕組みとしてはメンバーシップ型ですが、条件や待遇よりも価値観に焦点を当てることで自社の魅力をアピールします。

一言に価値観といっても、企業の価値観を示す言葉は、企業理念、経営方針、パーパス、ミッション、バリュー、クレドなど、様々です。

こういった言葉の中でも、もっとも重要なのがビジョンです。

ビジョンとは、会社の未来像です。

ビジョンは、それぞれの会社が思い描く、唯一無二の景色です。

会社のビジョンに共感する人材でなければ、入社後にパフォーマンスを発揮することはできません。

この考えから、我々はビジョン採用®を、「会社の未来像を明確にし、業務活動のすべてをビジョンに結び付けて考え、発信し、共感者を募る採用手法」と定義し、特に中小企業に向けて推奨しています。

ビジョン採用®が一般的なメンバーシップ型雇用や価値観共感型の採用と違うのは、入社後の社員のモチベーションへの影響です。

会社に所属しているだけで、恩恵が受けれられる場合、入社や在籍が目的になってしまう可能性があります。主体性を発揮したり、新しいことへの挑戦がリスクになってしまうと、会社の発展は困難です。

一方、ビジョン採用®では、あくまで入社後の行動にフォーカスを当てます。すべての業務はビジョンに結び付きます。

漫然と業務の取り組んでもらうよりも、「自分の仕事がビジョン達成にどう関わってくるんだろう?」と、従業員ひとりひとりに考えてもらうことが重要です。

このように、ビジョン採用®は求職者の興味関心を惹くだけなく、入社後の考えや行動にも効果の期待できる採用の考え方です。会社の未来像という、唯一無二の価値観を採用段階から共有していくことで、採用ミスマッチを防ぎ、本当に必要な人材を獲得できます。

ビジョン採用®の手引き

ビジョン採用®を取り入れる前に、現在の会社の状況を知っておく必要があります。

以下の質問に答えてみてください。

  • 自社がどんなビジョンを掲げているかわかりますか?
  • 自社のビジョンがなぜそのビジョンを掲げているのか説明できますか?
  • 自社のビジョンの達成期限はいつですか?
  • 自社のビジョンが達成できているかどうかを、どのように判断しますか?
  • 上記の質問の答えが社員全員に共有されていますか?
  • 社員一人ひとりが、日々の業務がどのようにビジョンと関連付けされているか理解されていますか?

このように、自社のビジョンについて考えを深めていくことで、本当に会社に必要な人材に伝えるべきメッセージが明らかになります。

場合によっては、改めてビジョンを設定し直したい、と感じられるかもしれません。
もし自社のビジョンについて悩むことがあれば、イーラボにご相談ください。

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ビジョンは不変なものではなく、企業の状況や方針によって変えていくものです。イーラボではビジョンについて学んだり、価値観を言語化するワークショップを実施しています。

自社独自の資産である、ビジョンについて学び、ビジョンを活用した採用を実践し、未来に向かって自社を発展させていきましょう。イーラボは人材不足でお困りの企業を、全力でお手伝いすることをお約束いたします。

おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。ビジョン採用®という考え方に少しでも魅力を感じていただけたのであれば幸いです。もう少し話を聞いてみたいという方はぜひお気軽にお問い合わせください。

イーラボ!では、採用支援、ウェブサイトの制作・改善、ウェブサイトの運用・管理に関するリスキリング講座など、を受けた承っております。

お客様のお困りごとに合わせたご提案・ご助言をいたしますので、まずはお話をうかがえればと思います。

この記事がお役に立てば幸いです。

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執筆者プロフィール

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ムライ

e-Lab Web Directer / イーラボ! Project Leader
IT業界未経験ながら入社半年ほどで、新規事業の立ち上げメンバーに抜擢される。
ライター経験もあることから、イーラボ!では編集長を担当。
休日は格闘技観戦と麻雀。