発注元担当者必読!ウェブサイトを評価する視点とポイント3点をご紹介

WEBサイトのリニューアルや制作を依頼する際に、制作会社の提案や改修案をどのように評価したらよいか判らない。というご相談をよくいただきます。

担当者さまの中には何も判らない状態で任され、「自分の判断でトラブルになったり、失敗につながったらどうしよう…」とプレッシャーを感じられる方もいるのではないでしょうか。

評価する側の心構えができれば、スムーズなやり取りができて制作スピードやウェブサイトの質が上がり良い効果が期待できます。

本記事では、発注側が制作会社からの提案を評価する上で重要な3つのポイントを説明します。サイト制作を発注しようとしている担当者さまや決裁者さまに役立つ内容となっているので、ぜひ最後までお読みください!

サイト制作はクライアントの協力が不可欠

ポイントの説明に入る前にお伝えしたいことがあります。サイト制作はクライアントの協力が不可欠であるということです。
前提として、サイト制作は発注して待っていれば完成品が届くというサービスではないということを念頭にいれておきましょう。

どんなに経験のある制作会社だとしても、発注元からの情報共有や提案に対してのフィードバックが無ければ発注者が思っていたのと違うWEBサイトが出来上がってしまいます

その結果、作り直しで制作期間と費用が膨らみ、予定日に公開できない、内容が薄く効果の出ないサイトになってしまうなど、悪い結果を招く危険があります。

そのような事態にならないよう、制作会社の提案を適切に評価するポイントをご紹介します。

評価するポイント

目標の達成や課題の解決になっているかをチェックする

1つ目のポイントは提案の内容が目標の達成や課題の解決になっているかを評価することです。

サイトをリニューアルしたい。新しくサイトを作りたい。このように思う背景には達成したい目標や解決したい課題が必ずあります。WEBサイトを通じて達成したい目標や、解決したい課題の認識合わせを事前に社内の関係者としておきましょう。

注意して欲しいのが、認識合わせをするうえで、「サイトのデザインが古くなったから新しくしたい」「流行を取り入れたかっこいいサイトにしたい」などという曖昧な目標や課題の設定になってしまうことがあります。

そのまま制作に入ると、特にデザインフェーズに進んだ際に個人の美醜感のみでの評価となり、「なんか気に入らない」と何度もやり直しになる事態が発生し得ます。

それを避けるために、サイトが古く感じるのはなぜだろうか?本来どのよう活用したかったのか?を深掘りして課題や目標の明確化をしてみましょう。

例えば、「サイトに載せている情報が古く、現在の活動と整合性が取れていない」や「コンテンツの更新がしにくく、更新作業コストが高いので解消したい」など、具体的に達成や改善ができるところまで落とし込んでいきましょう。

そのうえで制作会社からの提案が目標の達成や課題の解決策となっているか評価してみてください。

サイトの使いやすさをチェックする

2つ目のポイントはWEBサイトを評価する視点としてユーザビリティ(使いやすさ)の評価することです。

ユーザビリティの良し悪しは評価基準として定量化しにくく、専門的な知識が必要だと感じる方もいるかもしれません。

しかし、実際に一番サイトをよく見るのは一般的な感性を持つユーザーがほとんどです。

重要なポイントは訪れるユーザーにとって「見やすく」「わかりやすく」「使いやすい」サイトになっているかということです。

初めてサイトに訪れたユーザーという視点でサイトの構造やナビゲーション、お問い合わせフォームなどの使い勝手を評価すると良いでしょう。

また、サイトの構造については下記の記事に詳しく書いてあります。

サイトのコンテンツが適切かをチェックする

3つ目のポイントはサイトに掲載されるコンテンツが見てほしいターゲットに適しているコンテンツになっているか評価することです。

例えば、採用希望者向けのサイトに自社商品を購入できるページやブランドイメージを向上させるためのコンテンツがそこかしこに配置されていたら違和感を覚えませんか?

本来採用サイトで知りたい情報はその会社のビジョンや、職場環境、仕事内容など、自分が働くイメージを想起できるような情報です。コンテンツが適切ではない場合、内容を読まないままサイトから離脱されてしまう可能性もあります。

配置されているコンテンツや文章が目標達成や課題解決に適切か、ターゲットに価値を提供できるものかという視点で評価しましょう。

まとめ

ここまでいかかでしょうか。

WEBサイトは今や事業戦略上の様々な役割を担う、いわばデジタルコミュニケーションツールとなっており、戦略的に使うことで初めて真価を発揮します。

制作会社からの提案を評価する際には、見た目やデザインだけでなく、目的達成/課題解決ができるかやユーザー視点での使いやすさ、コンテンツが適切かなど様々な視点から総合的に評価することが重要です。

クライアント側でしっかりと評価する基準を設けておけばプロジェクトがスムーズに進み、事業の発展に寄与するWEBサイトを手に入れられます。

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執筆者プロフィール

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ナツイ

e-Lab Account Director / Sales
魚屋、タクシードライバー、ITオペレーター、人材系営業の経験を経て新規事業の立ち上げを実施。
フロント営業、クライアント折衝、プロジェクトマネジメント、などデザインコーディング以外の諸々を担う何でも屋。
好きなものは草野球と魚をさばくこと。