【事例紹介】株式会社コマーム様 コーポレートサイトリニューアルプロジェクト

埼玉県を中心に保育・子育て支援事業を営む、株式会社コマーム様のコーポレートサイトリニューアルをお任せいただきました。

クライアント名株式会社コマーム様
サイト分類コーポレートサイト
URLhttps://comaam.jp/

「子育てにしあわせな社会」の創造を理念に掲げるコマーム様は、子どもたちはもちろん、保護者、社員、地域の方のしあわせも考えた経営をされています。

子どもたちを取り巻く社会課題の解決にも積極的に取り組まれており、子供虐待防止のオレンジリボン運動やインクルーシブ保育を実践されています。

インクルーシブ保育とは「子どもの年齢や国籍、障害の有無に関わらず、すべて子どもが個々に必要な支援を受けながら同じ場で保育を受けられる」ものと定義されています。

認定NPO法人フローレンス

サイトリニューアルの背景

コマーム様は以前から積極的に自社サイトを活用していました。「スタッフブログ」や「施設ごとの求人情報」など、サイト訪問者にとって有益と考えられる情報を継続的に発信する力のある企業様です。コーポレートサイト運用の文化は社内に根付いている、と感じました。

しかしながら、サイトの公開から10年ほど経ち、コマームの皆様はサイトリニューアルが必要と感じていました。大きな転換点となる事業承継があったことも要因です。

サイトリニューアルを任せられる制作会社を探しているうちに、我々e-Labもお話の機会をいただきました。

e-Labではまずは、ウェブサイトの課題を洗い出すためにヒューリスティック分析を実施します。ヒューリスティック分析は専門的な経験や知見に基づく、ウェブサイト評価・分析の手法です。コマーム様の旧コーポレートサイトには、以下のようなリスクがあると分析しました。

  • 不正確な情報の掲載により企業の信頼を損なう
  • 情報の優先度に合わせたデザインになっていないため、ユーザー体験を損なう
  • 導線がわかりづらく、機能していない導線も残されているため、ユーザーの離脱を招く

このような課題をまとめた資料を提示したところ、コマーム様もe-Labとともにサイトリニューアルプロジェクトに取り組みたい、と前向きなお言葉をいただきました。

さらに「より一層、採用に力を入れたい」との想いもうかがったため、「求職者向けコンテンツの強化と導線整理」を中心としたコーポレートサイトリニューアルプランを提案いたしました。

訪問の機会にブレインストーミングを実施

サイトリニューアルにあたって、旧サイトのコンテンツを整理する必要がありました。一般的なコーポレートサイトは、メディアサイトなどに比べると更新頻度は高くありませんが、人事異動や事業内容の変化に合わせたメンテナンスが必要です。しかしながら、よほど大きな企業でない限り、専任のウェブサイト管理担当者を設ける企業は多くありません。公開から年月が経つにつれ、不要なファイルや修正が必要なコンテンツが増えていくのは、どの企業でも起こりがちな課題です。

このため、まずは

「どのコンテンツを残したらいいのか?」

「追加するコンテンツはどんな内容がよいのか?」

といった『情報の整理』と『関係者間での認識合わせ』が必要になります。

ある方にとっては不要と感じるコンテンツでも、別の方は必須と考える場面は決して珍しくありません。現在では企業ごとにウェブサイトを所有しているのは当たり前のように感じますが、その内容について社内で深く議論する機会は少ないでしょう。リニューアルを前提に話し合ってみると、立場や業務内容によって自社ウェブサイトに期待するものが違っていることが明らかになります。

こうしたことから、関係者間での認識合わせは思った以上に時間がかかります。そこで我々e-Labが、ウェブサイトの目的とリニューアルの目的を明確にするお手伝いをします。

幸いなことに、今回のプロジェクトでは、コマーム様からじっくりと議論するお時間をいただきました。我々が本社に訪問し、直接ご意見をうかがうことにしました。

今回のリニューアルプロジェクトに関わられているコマームの皆様に、率直なご意見をいただくため、ブレインストーミングを実施しました。

ブレインストーミングのホワイトボードの画像
(アイデア出しはコマームの皆様はもちろん、e-Labメンバーも参加させていただきました!)

始めは緊張していた皆様も手を動かし、意見交換する中でリニューアル後のサイトのイメージが共有されていきました。

我々もコマーム様の雰囲気や、研修資料などを拝見し、より一層コマーム様が大事にしている部分を感じ取れました。

さらに、制作の参考にと、創業者様が書かれた書籍をいただきました。創業時の想いや事業承継に至るさまざまなエピソードを知り、ぜひサイトデザインに反映させるようと、デザイナーとアイデアを出し合いました。

クライアントの想いを実現させるコンテンツ

こうした議論を経て、サイトの構成やデザインを決めていきました。今回のプロジェクトにおいて、我々が提案し、コマーム様にも賛同いただいたのが『社員自慢』というコンテンツです。

コーポレートサイトや求人サイトにおいて、自社の社員を紹介するのは決して珍しくありません。コマーム様の場合は、社長が社員のことを大切に思っており、「うちの社員をもっと知って欲しい」とたびたび口にされていました。子育ての現場を本当に大事に考えており、社員のことを信頼している証だと思います。

これは非常に魅力的なコンテンツになると感じました。

このため、社員の情報は静的なページで表現するのではなく、投稿形式で随時追加できるようにしました。もともとは「社員インタビュー」というコンテンツ名で考えていましたが、「社員自慢」のほうがコマーム様に合うと考えました。

雇用形態や入社時期に関わらず、柔軟に対応できるように、コンテンツの更新はコマーム様で行えるようにサイト機能を設計しました。投稿内のレイアウトも形式に制限は設けず、アイデア次第でさまざまなコンテンツを配置することを許容するようにデザインを考えています。

このような経緯で制作したコマーム様の社員自慢が以下のリンク先に公開されています。

https://comaam.jp/employee/

おわりに

コマーム様のコーポレートサイトリニューアルを通じて、ウェブサイト制作はお客様とウェブ制作会社が力を合わせて達成するプロジェクトなのだと改めて感じました。

コマームの皆様は社長から保育の現場の方まで、誇りを持って日々の業務に取り組んでいることが、打ち合わせを重ねる度に伝わってきました。ひとりひとりが真剣に考えておられるからこそ、違う意見も出てきますが、我々はウェブ制作のプロとして合意形成をお手伝いし、お客様の事業発展に貢献するコーポレートサイトリニューアルに尽力いたしました。

皆様の協力的な姿勢や熱意もあってサイトを無事にリリースできました。

今後のコマーム様の発展をお祈りしつつ、ウェブのお困りごとが生じた際には我々を頼っていただけるよう我々も精進していきたいと思います。

サイト制作に関するお困りごとは
e-Labへお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

執筆者プロフィール

著者のイメージ画像

ムライ

e-Lab Web Directer / イーラボ! Project Leader
IT業界未経験ながら入社半年ほどで、新規事業の立ち上げメンバーに抜擢される。
ライター経験もあることから、イーラボ!では編集長を担当。
休日は格闘技観戦と麻雀。